AR・VR|コラム
24.11.22
AR・VR|コラム
24.11.22
AR・VR|コラム
24.11.22
「Augmented Reality」の略称で、「拡張現実」を意味する「AR」。 昨今では、VRなどと並んでビジネスからエンターテインメント、日常生活まで幅広いシーンで身近になってきています。 近年、展示会におけるAR(拡張現実)の活用が注目を集めています。 AR技術を取り入れることで、来場者に対してよりインタラクティブで魅力的な体験を提供し、展示会の効果を大幅に向上させることが可能です。
ARの最大の利点の一つは、製品やサービスの「リアルなサイズ感」を来場者に伝えることができる点です。特に、搬入の難しい大きな製品などを展示する際、ARを活用することで、実際のサイズやスケールを視覚的に体験させることができます。これにより、来場者は製品の使用シーンをより具体的にイメージしやすくなります。
関西の産業機器メーカー様では、展示会に新製品機器を全国へ毎回輸送・搬入していらっしゃったところを原寸大ARも併用いただくことにより、地方での展示会では実物の展示は行わずARに代用することで費用の削減に繋がりました。 またAR周りに説明書きを付けることで、案内人の説明のクオリティを均一化させることができました。 その後の営業での販売促進にもご使用いただいているとのお声もいただいています。
近年はインターネット環境や通信インフラが整備され、PCのみならずスマートフォンやタブレットなどデジタルデバイスも広く一般に普及しました。紙媒体としてのサンプル帳やカタログのために制作したデータを活用して、ウェブカタログやデジタルサンプル帳に展開することも常識となりました。 各素材の質感もリアルに再現することで、展示会に全ての素材を持ち込む必要がなくなります。 また見本帳のような素材の断片で見るのではなく、製品に使用した場合のイメージですぐに見ることができることも大きなメリットです。 そして最近は建材を比較検討したり売り買いしたりする場面もウェブのプラットフォームで、という流れが広まりつつあります。さらにはBIM(Building InformationModeling)の導入により、設計業務のDX化が一段と進むとされています。 これらの展示会で使うデータ素材を、BIM の導入により開発段階から使用しているデータと組み合わせて使用することで、他のプロモーションや販売チャネル、プラットフォームにも活用できます。 今後の設計場面において採用されやすい商品データをメーカー側は用意していく必要性が高まっています。
AR技術を活用することで、展示会は単なる情報提供の場から、来場者が実際に体験し、理解を深める場へと進化します。リアルなサイズ感だけでなく、リアルな質感も併せて伝えることで、製品への興味を引き出し、購入意欲を高めることが期待できます。展示会の効果を最大限に引き出すために、ARの導入を検討してみてはいかがでしょうか?