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『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写すー』展覧会図録 を当社のオフセット印刷にて製作
英一蝶(はなぶさいっちょう・1652~1724)は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍した絵師です。市井の人々を活写した独自の都市風俗画は広く愛され、一蝶の画風を慕う弟子たちにより、英(はなぶさ)派と呼ばれる一派が形成された他、浮世絵師・歌川国貞のように一蝶に私淑した絵師は多く、後世にも大きな影響を与え続けました。また、松尾芭蕉に学び俳諧をたしなむなど、幅広いジャンルで才能を発揮しています。また、一蝶は三宅島へ流罪になるという異色の経歴を持ち、島で描かれた作品は〈島一蝶(しまいっちょう)〉と呼ばれ、とくに高く評価されています。そして江戸再帰後は、「多賀朝湖(たがちょうこ)」などと名乗っていた画名を「英一蝶」と改めました。
2024年は一蝶の没後300年にあたり、過去最大規模の回顧展が開催されました。瑞々しい初期作、配流時代の貴重な〈島一蝶〉、江戸再帰後の晩年作など、国内外の優品を通して、風流才子・英一蝶の画業と魅力あふれる人物像に迫った展覧会となりました。
表紙カバーには英一蝶を代表する風俗画の布地の躍動感・軽やかな印象がさらに引き出されるよう、カバーの袖から裏表紙にかけてキリヌキで特色のブルー地が配置されています。このブルーは「英一蝶」が流刑された三宅島の海からイメージされた色であり、英一蝶研究の集大成とも言える展覧会にふさわしい図録となっております。
サイズ: A4変形/頁数:252ページ/製本:無線綴じ(PUR)
◆会場 サントリー美術館
◆会期 2024年9月18日(水) – 2024年11月10日(日)
▶クライアント:公益財団法人サントリー芸術財団
▶内容:『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写すー』展覧会図録
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